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映画アンパンマンの泣けるシリアス度ランキング!大人が見ても感動出来る?

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アンパンマンといえば、乳幼児向けアニメの金字塔。

物心もつかない子どもたちが何故か一目で信者になるという、恐るべき力を持つ作品です。

無垢な子供が血眼になって殺到する姿に「なんでこれにそんなに夢中になるんだろう…?」とドン引きした人も少なくないでしょう。

でも、アンパンマンは実は普遍的なテーマをいくつも内包しており、大人が見てもハッとするところも多々あるのです。

特にそれが顕著な映画版、それも子ども向けとは思えないシリアス度の高い作品をランキングでまとめてみました!

ここにある作品を見れば、「子ども向けだから」と舐めていた人もアンパンマンを見る目が変わる事請け合いですよ!

目次

第3位 いのちの星のドーリィ

大人も泣けるアンパンマン映画』と言えば、第一にこれを挙げる人がとても多いですね。

ヒロインのドーリィは、元は捨てられた、ただの人形でした。

衣服どころか髪すらなく、汚れてボロボロの姿で海上を漂っていたところをアンパンマンに拾われます。

パン工場に保護されたドーリィに偶然いのちの星」が降りてきて、その力でドーリィは美しい金髪と青いドレスを身にまとい、自分の意思で動ける人形となりました。

しかし、命を得たドーリィは、持ち主に乱暴に扱われ海に捨てられた過去を恨んでおり、自分が好きなことだけをしようと自分勝手に振舞います。

周りにたしなめられても聞く耳を持たないどころか、自分の恩人でもあるアンパンマンの「困っている人を助けるために生きる」というモットーまで否定してしまう始末。

しかし、ドーリィのいのちの星は彼女の身体になじんでおらず、小さくなっていることに気づいたとき、ドーリィは『』を間近に感じて怯えるようになるのです。

OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

大人ですら受け止めきれない『死』に子どもが一人で直面する恐ろしさは、筆舌に尽くしがたいものです。

それを描いたうえで、その先にある「なんのために 生まれて/なにをして 生きるのか」まで踏み込むのです。

ネタバレになりますが、今作ではついにアンパンマンの絶命が描かれます。

それを、ドーリィが自身のいのちの星を差し出して、自分が死ぬ代わりにアンパンマンを生かすのです。

第2位 ゴミラの星

出演:戸田恵子, 出演:中尾隆聖, 出演:酒井法子, 出演:藤井恒久, 監督:大賀俊二, 原名:やなせたかし, 脚本:米村正二

ゴミラはアンパンマン初期から登場しているキャラクターで、今も時折テレビ版に出てくるため知っている人も多いでしょう。

アヒルのようなとぼけた見た目で、朴訥とした性格。食事対象はゴミだけれど、食べると巨大化してしまう生物です。

心優しいゴミラは、自分は存在するだけで人の迷惑になるからと、人里離れた場所にあるトランクの中に閉じこもり空腹を我慢し続けているのです。

このゴミラの設定事態がすでに、胸が痛くなるほどシリアスなのですよね。

詳しく知りたい方は、ゴミラ登場回が絵本にもなっているので、そちらをご覧ください。

そして、できればその絵本のあとがきも読まれてください。

やなせたかし先生にとって、ゴミラの話は悔いの残るものであり、いつか何らかの形で救いをもたらしたかったキャラクターであることが読み取れます。

おそらく、やなせたかし先生の一つのアンサーがこの映画なのだと思います。

物語は、ヤーダ星ヤーダ姫がアンパンマンたちの町に不時着するところから始まります。

お掃除星のヤーダ星にある大きな火山は、いわば焼却炉の役割をしており、ゴミを燃やしていたのですが、

ゴミを処理しきれなくなって星がゴミで溢れ、ヤーダ星人もヤーダ姫一人残して逃げ出してしまったというのです。

解決策を求めてアンパンマンワールドにたどり着いたヤーダ姫に、アンパンマンたちはゴミラを紹介することにします。

ゴミラはテレビ版では人里離れた古城にいることが多いのですが、相当思い詰めてしまったのか、海底深くのトランクの中に閉じこもっていました。

食べると巨大化してしまうことで周りに迷惑をかけることに負い目を感じ、ひたすら閉じこもって空腹を我慢し続けてきたゴミラ。

そんなゴミラが必要だと手を差し伸べるヤーダ姫。

ゴミラとヤーダ姫の間にはやがて、強い親愛関係が結ばれるのです。

しかし映画終盤、ばいきんまんがヤーダ星を地球に激突させようと謀ります。

止めるためにはヤーダ星の火山に大きな熱量を投下し、逆噴射させなければいけません。

大量のゴミを食べて巨大化したゴミラは、自分が適任だと立ち上がります。

そして、ヤーダ姫も。ゴミラは友達だから、一人にはさせないと迷いなく立ち上がるのです。

アンパンマンと言う作品のテーマに「自己犠牲」があり、アンパンマンが弱ってでも自身の顔を差し出すのはその「自己犠牲」の一端なのですが、

この作品ではさらに踏み込み、自殺行為を持ってことを成し遂げるという究極の自己犠牲が描かれます。

もう何度も見て結末を知っていても、ゴミラが火口に身を投げるシーンは手に汗握ってしまいます。

第1位 ブラックノーズと魔法の歌

シリアス度ではダントツ1位ではないでしょうか。

他の作品もシリアス度の高いものはありますが、見るからに愛らしいオリジナルキャラクターがいたり、適度に笑えるシーンがあったりと、わかりやすく子どもが喜ぶ要素も散らばらせているものがほとんどなのに、

この作品だけは終始重すぎてびっくりします。

アンパンマンの映画全作ヘビロテしていた我が子たちも、この作品だけは見るときに覚悟がいるようでした(それでも見る)。

何故これだけが飛びぬけて暗く感じるのかと言うと、モラルハラスメント———要は虐待を受けて育った少女がヒロインで、そのヒロイン視点で描かれているからです。

主人公のカーナは、元はただのカナリヤ。

雛の頃に偶然闇の女王・ブラックノーズの元に迷い込んでしまいます。

暗やみの森に封印され出られないブラックノーズは、自分の封印を解かせるためにカーナを人間の姿にかえ、育てたのです。

ブラックノーズが母だと信じるカーナは、「歌やダンスや美味しい料理は間違った幸せだ」と教わり、喜びや楽しさを否定され、お前の笑顔は嫌いだと言い聞かせられて育ちます。

そうして幸福を知らないカーナは、世界中の人々から幸せや希望を奪いブラックノーズの封印を解くため、「暗やみの笛」を持たされ、アンパンマンワールドへ訪れます。

そこでカーナはアンパンマンや町の人々の優しさにふれ、おいしい料理楽しい音楽を知ります———が、それですんなりと改心するのならよくある子ども向け作品。

Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

今作が問題なのは、カーナが喜び楽しさおいしさを感じるたびにブラックノーズの教えがフラッシュバックして強い後ろめたさを感じ、それらを拒絶してしまうことです。

この生々しさがまさに被虐待児の反応そのもので、ギョッとしてしまいました。

何度も優しさに触れ、それを拒絶することを繰り返しながら、少しずつ、少しずつアンパンマンたちに感化されていくカーナ。

その反面、ブラックノーズの封印を解くため毎夜「暗やみの笛」を吹き、人々から幸福や希望を奪い取っていくカーナ。

一進一退を繰り返しながら、根気よく認知のゆがみを正し、「被虐待児の虐待家庭からの脱出」を描くのです。

きっつい。

これを子ども向け作品でやるか? と思った人もいるとは思いますが、

わたしは『子ども向け』と『子供だまし』は別物だと考えており、

これは『子供だまし』ではない『子ども向け』の、子どもに真摯に向き合っているからこそできた作品だと思います。

シリアスでありさえすればいい、と言うわけではありません。たとえアンパンマンであっても、ただシリアスなだけなら乳幼児は「こんな暗くて怖いのいや」と拒絶してしまうことでしょう。

しかし、人一倍暗くて怖いのが苦手な我が子たちも正座して最後まで見届けるのです。

そうしてでも子どもたちに届けたいものが、ちゃんと子どもたちに届いているからこそでしょう。

ある意味、アンパンマンの底力を強く感じさせられた作品です。

まとめ

アンパンマンの映画、その中でも特にシリアスなものを三作あげてみましたが、いかがだったでしょうか。

乳幼児向けと侮るなかれ。

実は深いテーマ、重いテーマにも果敢に挑み、それでも折れない愛と勇気を描くのがアンパンマンという作品の一面であることが伝わっていると嬉しいです。

アンパンマンの映画は全体的なクオリティが高いことでも評判なので、機会があれば一度本気で観てみてください。

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正直、視聴することが出来ないぐらい多数あるので、子どもと一緒に見るのもおすすめです。

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