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映画鬼太郎誕生ゲゲゲの謎の評判は?つまらない?面白い?感想まとめ

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映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、原作者水木しげる先生生誕100周年記念作品として作られた映画です。

妖怪アニメの代名詞ゲゲゲの鬼太郎も2022年版で第6期目となりましたが、その第6期に繋がるプロローグ、主人公鬼太郎が産まれるまでの父たちの奮闘記が描かれるという映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。

しかし、ゲゲゲの鬼太郎は時代に合わせテイストを変えながらアニメ化を繰り返してきた超長寿作品。

原作ファン、各シリーズ毎のアニメファンと、ファン層により求めるものがかなり変わって来そうですが、

鬼太郎史上最も怖い」と銘打たれた映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の評判はどうなのでしょうか。

目次

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の評判

超長寿作品とはいえ、元々見る人を選ぶ作品ゲゲゲの鬼太郎

さらにその親世代の話という事で、PG12と年齢制限もありますし、正直大丈夫だろうかと心配していましたが———

杞憂でした。

上映開始からわずか10日で興行収入5億突破

パンフグッズ完売が相次ぎ、上映館も増えるようです。

ネット上でも、反対派の意見を探すのが大変な盛り上がりです。

悪い評価

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悪い評価…あるのでしょうか…いや、どんな作品でも「合わない人」と言うのはいるはずなのですが、ほとんど目につきません。

あえて挙げるとしたら『年齢制限納得の描写』と『令和の若者には受け付けない昭和の常識』でしょうか。

しかし、年齢制限は元より、舞台が昭和(しかも戦後)であることも最初からアナウンス済みで、見に行く人はまそずこを織り込み済みのはずなので、その手の不満もあくまでも「個人的には合わなかった」という口ぶりが多いです。

胸糞展開

年齢制限があるため過激なグロ描写もあるのですが、それ以上にダメージが深いと言われるのが、ホラー交えた胸糞展開です。

理不尽な胸糞が次々と容赦なく襲い掛かる作品となっており、耐性の無い人には苦行かもしれません。

それを超えて描きたいメッセージ性も強い作品なので、見終われば納得できるとは思うのですが…

一番きついのが、最後の最後に明かされる胸糞だそうで。

あまりのきつさに、見た人たちみんな口を閉ざし、ネタバレしたがりません。どれほどの胸糞なのかは映画館で。

昭和文化

昭和、それも戦後ともなると、戦争を知る世代が風前の灯火となっている令和世代には理解できなかったり不快な慣習も様々あります。

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今作で特に取り上げられるのが、煙草

咳をする少女がいる車内で、多くの成人男性が煙草を吸う。

赤子の育児をしながら煙草を吸う。

今なら「非常識」「あり得ない」と眉をしかめる人の多い描写ですが、昭和の時代は普通でした。

それもまだ戦後なら、副流煙だなんだも解明されていませんしね…

逆に言うと、戦後の成人男性が揃いも揃って全く煙草を吸っていない方が当時の『非常識』。

煙草は大人のたしなみとされ、特に男性の場合、煙草も吸えない人は半人前扱いされたり爪はじきにされても仕方がないほどでした。

ですから、随所に煙草の描写が入るのは、むしろ時代に則った作品である証拠でもあります。

良い評価

往年のファンも近年のファンもノータッチだった人も、多くの人を巻き込んで大絶賛です!

骨太なホラー要素目白押し

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京極夏彦先生横溝正史先生など、著名なホラー・ミステリー・サスペンス作家の作品を踏襲した仕上がりとなっており、

ホラー・ミステリー・サスペンスファンも唸る作品となっています。

所謂『因習村』と呼ばれるタイプのストーリーなので、八つ墓村やゲームの零シリーズなどが好きな人に刺さるかもしれません。

水木と鬼太郎父のバディっぷり

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今作は水木鬼太郎父とのバディものとしても高評価を得ています。

この二人の人となりと関係性のおかげで、絶望の連鎖するストーリーが陰鬱なだけで終わらずドラマティックになっているのは間違いないでしょう。

ネット上はこの二人の考察やファンアートで溢れています。

時代考証

今作は、『戦後』という時代考証へのこだわりが、より作品に厚みを持たせています。

また、水木の戦争体験は原作者水木しげる先生の実体験を土台にしているため、水木ファンこそハッとさせられるものがあります。

ちなみに、作中登場する「血液銀行」は、当時実在した機関です。

1950年に国内初の民間商業血液銀行が設立されて以降、各地に設立されましたが、売血のため無理な採血を繰り返し体調不良に至る人が出たり、短期間に採血を繰り返し質の悪い血液を輸血して問題が発生したり、輸血により病気に感染したりと多くの問題を引き起こしました。

そのため、1952年に日本赤十字社東京血液銀行を開設。現在の無償の採血により賄われる安全な献血を実現したのです。

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水木が勤める血液銀行は、恐らく日本赤十字社が参入する前の民間商業血液銀行のことでしょう。

ちなみに今作のモデルとなった原作の『鬼太郎誕生』でも水木は血液銀行に勤める会社員として登場します。

ただ、鬼太郎たちとの関わり方やキャラクターはだいぶ違い、バディものとは程遠い常識的な一般人で、鬼太郎たちと相いれないままだったので、原作『鬼太郎誕生』をこれから読む人は心して読んでください。

また、時代考証の一つで面白い切り口だったのが「昭和映画になぞらえて、声優さんに早口で喋ってもらった」というもの。

確かに、昭和までの映画は全体的に早口ですが、まさかそんなところにまでこだわるとは、脱帽です。

過去鬼太郎作品を見るべきか?

鬼太郎作品はアニメだけでも6期もあり、原作も墓場鬼太郎やらゲゲゲの鬼太郎やらあり、複雑ですよね。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』にそれらの予備知識は必要なのでしょうか?

必要なら、どれを履修すればいいのでしょう?

予備知識必要なし!

結論から言うと、予備知識ゼロでも全く問題ありません

今作が完全に初めての鬼太郎作品だとしても大丈夫! むしろその方が余計なイメージなくまっさらに楽しめるかもしれません。

興味が出たなら第6期がおすすめ

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ただ、せっかく今作に触れて鬼太郎作品に興味が出たのなら、まずおすすめは一番新しいアニメシリーズ『ゲゲゲの鬼太郎(第6期)』です。

何度もアニメ化している鬼太郎ですが、各シリーズ毎に設定や妖怪たち・鬼太郎の立ち位置、作風などがそれぞれ違います。

そんな中でも、今作は『ゲゲゲの鬼太郎(第6期)』に直接つながる前日譚と名言されているので、今作に心揺さぶられた人は違和感なく楽しめるのではないでしょうか。

考察・深堀りしたいなら…

また、より考察・深掘りしたいなら、モデルになった墓場鬼太郎の第一話『鬼太郎誕生』もお勧めですが(短いですし)、

もしかしたらそれ以上に、水木しげる先生の戦争体験がつづられたエッセイ作品に触れることで、とくに水木というキャラクターの背景がよりリアルになるかもしれません。

中でも『総員玉砕せよ!』は、まさに南方戦線での体験を基にした戦記漫画です。

他にも水木先生は様々な書籍をつづられており、それらから醸し出される人生観死生観戦争への思い等々は鬼太郎作品に色濃く繋がるものなので、興味がわいた人はぜひアニメ・漫画作品だけでなくこれらの書物も手に取っていただきたいです。

まとめ

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ノーマークだった人の多い大穴映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、破竹の勢いで予想以上の観客動員数をたたき出しています。

令和の時代に戦後を舞台にしたホラーアニメ映画。

様々なカルチャーショックもむしろ効果的な演出として取り入れ、時代を超えて人々の感情を揺さぶる傑作となりました。

まだ見ていない人はぜひ、この異色作をご自分の目で確かめてください。

テレビアニメシリーズの鬼太郎は、「DMM TV」「U-NEXT」でまとめてイッキ見視聴することが可能です。

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