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虎に翼のキャラクターは日本国憲法の擬人化!?ネタバレ考察まとめ

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虎に翼』は、2024年4月1日から放送開始したNHKの連続テレビ小説第110作目の作品です。

日本で初めての女性弁護士、裁判官、裁判所長となった三淵嘉子をモデルとしたフィクションドラマ『虎に翼』ですが、

実生活にひそむ大小様々な差別のリアリティ、絶妙なバランス感覚で描かれる悲喜こもごものストーリー、魅力的なキャラクター、昭和初期の法律知識の深さ等が話題を呼び、大きな注目を集めています。

そんな『虎に翼』、開始冒頭で主人公の猪爪寅子(後に結婚し、佐田寅子)が、日本国憲法誕生の新聞記事を読みを流すところから始まるのが印象的でした。

この涙の意味が何なのか、思いを馳せながらドラマを追ってきた人も多いと思います。

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それが、5月31日放送の第9週第45回「男は度胸、女は愛嬌?」の中で伏線回収され、大きな反響がありました。

日本国憲法を読んだ寅子の涙の意味、それを考察すると、あるキャラクターたちが日本国憲法を体現したキャラクターだったのではないか?という指摘をする人が出てきたのです。

『虎に翼』の中で描かれたどのキャラクターがそれに該当し、本当に擬人化と言える人たちだったのか、検証していきたいと思います!

目次

優三さんは日本国憲法の擬人化?

ことの発端は、寅子の夫佐田優三です。

優三は、両親を亡くし、寅子の猪爪家に下宿しながら父と同じ弁護士を目指す書生でした。

優三の生涯

優三は、気が優しいものの緊張に弱く、弁護士試験の度にお腹を壊して落ち続け、後から勉強を始めた寅子が先に合格したことを機に弁護士になることを諦め、寅子の父が始めた事業に就職します。

その後、未婚であるために弁護士として信頼してもらい、と結婚を焦る寅子にプロポーズ。利害の一致として結婚したあとで、以前から寅子を好きだったことを告白。と、ちぐはぐな夫婦スタートでしたが、

破天荒な寅子をそのまま受け入れ大事にしてくれる優三に、やがて寅子も心寄せるようになり、娘を懐妊します。

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しかし、たった一人の女性弁護士となってしまったその仕事は身重の身体にさらに重くのしかかり、職場に妊娠が知られたことをきっかけに寅子は弁護士事務所を退職

一方、戦争が激化し、娘は無事に出産できたものの、まだ幼い内に優三に赤紙が届きます。

出征直前、川辺でのささやかなデート中、寅子は優三に懺悔します。自分のわがままに振り回してきたこと、その果てに最愛の娘から引き離されて出兵しなければいけなくなったことを。

そんな寅子に、優三は「はて?」と寅子の口癖をまねておどけたあと、優しく語り掛けるのです。

トラちゃんができるのは、トラちゃんの好きに生きることです。また弁護士をしてもいい。違う仕事を始めてもいい。優未のいいお母さんでいてもいい。僕の大好きな、あの、何かに無我夢中になってる時のトラちゃんの顔をして、何かを頑張ってくれること。いや、やっぱり頑張んなくてもいい。トラちゃんが後悔せず、心から人生をやり切ってくれること。それが僕の望みです

その言葉を残し、優三は出征。終戦後、戦病死していたことがわかりました。

残された寅子と日本国憲法の出会い

直道、優三、直言と立て続けに亡くし、一家を支えようと気を張り続ける寅子に、母はるが直言のカメラを売って作ったお金を渡して言います。

自分のためだけにお使いなさい。

贅沢じゃありません。必要なことです。

私も(兄嫁の)花江ちゃんも、どうしようもないとき(おそらくそれぞれの夫を亡くした時)にないしょで贅沢をしました。

心が粉々になる前に立ち止まって、優三さんの死とゆっくり向き合いなさい。

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言われるままに闇市に行き、焼き鳥二本とどぶろくをたのむ寅子。

しかし、出来上がった焼き鳥を見て思い出したのは、辛い時にいつも「おいしいものは、いっしょに」と言って分け合って食べた優三のこと。

結局手を付けられず、お金だけおいて立ち去る寅子を、女店主が追いかけます。

新聞紙に包んだ焼き鳥を渡してくれる女店主。

その焼き鳥をもって寅子が立ち寄ったのは、優三と最後の時を過ごした川辺でした。

焼き鳥を包む新聞紙を開けると、そこに書いてあったのは、新しい日本国憲法の内容。

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第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

日本国憲法

それを目にする寅子の脳裏によぎる、かつて共に弁護士を目指した女子部の4人と、優三の言葉。

この演出に、視聴者の多くが涙を禁じえませんでした。

憲法第三章と優三の言葉が重なる

優三さんの言葉と関連付けた人が多かったのは、日本国憲法の中でも上記した第十三条、第十四条を含む「第三章 国民の権利及び義務」の項目ではないでしょうか。

長いので割愛しますが、ここでは国民の基本的人権について丁寧に解説されています。

全ての人のあらゆる自由を尊重せよ、と説くその内容は、優三さんが寅子にかけた言葉を彷彿とさせるものです。

しかし重要なのが、日本国憲法が存在するに、優三さんはすでに当たり前にこのような考え方の元生きて、寅子に接してきていたということです。

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いえ、寅子だけではなく、優三さんは全ての人に優しい人でした。

優三さんの最後に偶然接した、形見を届けてくれた小笠原ですら、ほんの一時過ごしただけの彼を「とても優しい、良い男でした」と評し、自分が優三の受けるべきご利益を吸い取ってしまったのではないかと気に病むほどだったのです。

当たり前に与えられる彼の優しさは、普段は意識されないもの(そのため猪爪家の人々にも恋愛結婚対象として忘れられるほど)でしたが、それ故にいなくなるとその存在の大きさに気づかされるもの。

当時としては破天荒な寅子が、自分を見失わずに邁進してこられたのは、優三の影響も大きかったはずです。

優三自身が憲法の擬人化?

優三の言葉だけでなく、優三自身が憲法そのものだったのではないか、と考察する人もいます。

「司法試験に落ち続ける=旧憲法とは相容れない

「寅子の励ましで腹痛を撃退し筆記を乗りこえても、口述試験で落ちたのは、相容れないことをごまかせないから」

という考察に、得心が行ってしまいました。

そう言われると、優三やよねを執拗に落とし続けた口述試験の試験官たちは、まさに大日本帝国憲法の擬人化のようにも思えてきます。

女子部の4人が第14条の立場に該当する?

さらに、優三さんだけでなく女子部の4人たちもが、第十四条で言及される「人種信条性別社会的身分又は門地」に該当するのではないか、と指摘する人も出て来ました。

寅子と同世代の女子部は、最終的に寅子を含む5人が残りましたが、一度は全員不合格。

翌年の合格を目指し再起するものの、それぞれが理不尽な現実に阻まれ、寅子とよね以外は試験を受けることもできずに弁護士への道を閉ざされます。

残った二人も、寅子こそなんとか合格しましたが、よねはそこから毎年口述試験に落ち続ける人生を歩むことになります。

それぞれが阻まれた理不尽な現実を整理すると、

人種 = 朝鮮人であるために、戦が迫る中、兄にスパイの疑惑がかかり、身の安全のため帰郷せざるを得なくなった崔香淑(さい こうしゅく)(朝 :최 향숙(チェ・ヒャンスク))

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信条 = 弁護士である夫のモラハラに耐えてきたが、姑に奪われた長男が夫そっくりに育っていくことにショックを受け、せめて次男三男だけでも救うべく離婚を目指すが、試験前日に夫から離婚を告げられ、三男を連れて家を出た大庭梅子

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性別 = 苛烈な家庭環境で、十代半ばで売られることがわかっていたことから家出。「女をやめる」と自分の女性性を否定し、男装をしてボーイとして働きながら弁護士を目指すが、口述試験で服装や態度の「女らしくない」ことを嘲笑され落とされ続ける山田よね

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社会的身分または門地 = 男爵家という肩書で決めつけられる窮屈さを抱える華族令嬢。試験直前に父が芸者と駆け落ちし、母は心を病む。家存続のために試験を諦め、有馬男爵家の子息と結婚した桜川涼子

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なるほど、確かに該当します。

日本国憲法に初めて触れた寅子が、優三と共に女子部の4人を思い出したことからも、少なくとも寅子は第十四条に女子部の4人を重ねたに違いありません。

日本国憲法通りの世界であれば、優三も女子部の仲間も、救われただろうことは想像に難くないのです。

行き過ぎた神格化に警鐘を鳴らす人も

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しかし、あまりにも盛り上がりすぎる「優三=日本国憲法」説に警鐘を鳴らす人もいます。

演出を考えれば、日本国憲法で優三を、第十四条で女子部の4人を寅子が重ねたことは間違いないと思います。

しかし、それぞれが血肉の通うただの人間であったことは、忘れてはいけません。

優三自身も「常に正しい人はいない」と言い、自身にも悪い面やズルい心があることを明かしていました。

優三も、女子部の4人も、いい面も悪い面もある、ただの人間でした。

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そして日本国憲法は、第十四条は、本来、ただの人間である全ての人が該当するものです。

それを、特定の人間だけ限定して「象徴」「擬人化」と持ち上げることは、日本国憲法の意図から外れていってしまいます。

伏線回収が見事過ぎたため、熱くなるのも無理ないことですが(私自身、正直「優三さんという個人を失って、日本国憲法という概念として帰ってきて人間全員救おうとするなんて、まどマギじゃん!」ととち狂っていました…)、

あまり個人を神格化しすぎる考え方は、妄信に繋がり、視野を狭め真実を見誤る原因になるので、気を付けた方が良さそうです。

…とはいえ、伏線回収凄かったですよね… この興奮だけは否定したくないと思います。

まとめ

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『虎に翼』第9週は怒涛の展開で、さらに第一話冒頭の涙に繋がる話となり、伏線回収も見事で大盛り上がりでした。

その一因に、優三の言葉や生きざまが、新しい日本国憲法と重なることで、「優三=日本国憲法」、さらには「第十四条の項目に女子部の4人も該当する」と、一部で熱狂しました。

しかし、一個人を神格化することは恐らく優三自身も望んでおらず、行き過ぎる妄信は作品の意図からも外れてしまうかもしれません。

伏線回収の凄さに酔いしれつつも、冷静さを忘れずに、また地獄に飛び込む寅子の新章は地に足をつけて臨みたいと思います。

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