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スパイファミリー作者死亡説が出たのはなぜ?遠藤達哉の過去作品も調査

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2022年4月にアニメ化放送して注目を集める『SPY×FAMILY』。

その作者である遠藤達哉先生は、漫画家歴22年というベテランながら、『SPY×FAMILY』連載まであまり日の目を見られずにいた苦労人でもあります。

そんな遠藤達哉先生に、何故か「作者死亡説」という縁起でもない噂があったようなのです。

現在進行形で『SPY×FAMILY』大好評連載中だというのに「作者死亡説」が出るとは、いったいどういうことなのか調べてまとめてみました。

目次

スパイファミリー作者死亡説が出た理由

本当に「作者死亡説」があったのか?

まず、本当に『SPY×FAMILY』に「作者死亡説」という噂があったのかどうかですが、

2022年4月現在、Google検索で『スパイファミリー 作者』と入れると、予測変換の上から5つ目に確かに『スパイファミリー 作者 死亡』と出てきます。

予測変換を上から4つ目まで抜粋すると、下記のようになります。

  • スパイファミリー作者
  • スパイファミリー 作者 女
  • スパイファミリー 作者 ツイッター
  • スパイファミリー 作者 出身
  • スパイファミリー 作者 死亡

『性別』『ツイッター』『出身』という基本情報の直後に『死亡』というキーワードが出るというのは、けっこう検索されてしまった=噂になったと判断するには十分だと感じます。

「作者死亡説」を検索した人はどういう人か

でも、『SPY×FAMILY』が掲載されている『ジャンプ+』を確認すればわかりますが、単行本作業などで『一時休載』となることはあっても、あくまでも単発の休載だけで長期の休載はありません

その休載の際も、イラストを寄稿したり、過去の読み切り作品+作者と編集者の質疑応答で穴埋めしたりと、全くの手放しでの休載はありません

少なくとも「ジャンプ+で連載を追っているファンが『死亡』の可能性を思いつく隙は無い」と思われますし、連載が比較的順調であると同時に単行本の発刊ペースも特に落ちていないことを考えれば「単行本のファンでもない」こともほぼ確実でしょう。

と、なると、この噂を流したり可能性を疑ったりした人たちは「ジャンプ+でも単行本でも連載をリアルタイムに追ってはいない」けれど「SPY×FAMILYもしくは作者遠藤達哉先生に興味のある」人たち、ということになります。

それは「興味はあるけれど、まだ読んでいない」人たちか、「SPY×FAMILYを見たことはあるけれど、最近は見ていなかった」人たちか、

もしくは「遠藤達哉先生の過去作を知っている」人たち、ということになるのではないでしょうか。

空白の多い漫画家歴

集英社作品には詳しいけれど、スパイファミリーの作者の名前は記憶にない。

本当に20年以上もキャリアがあるのか?

そういう人もけっこういると思うので、ここで遠藤達哉先生が『SPY×FAMILY』連載にたどり着くまでの経緯をざっと見てみましょう。

赤マルジャンプ 2000年SPRING西部遊戯(第5回ストーリーキング漫画部門準キング受賞作)
週刊少年ジャンプ 2000年51号月華美刃
週間少年ジャンプ 2001年21・22合併号WITCH CRAZE
週刊少年ジャンプ 2004年 24号PMG-0
JUMP j BOOKS 2006年2月8日発行屋上探偵(オクタン)1巻(小説挿絵)
JUMP j BOOKS 2006年10月31日発行屋上探偵(オクタン)2巻(小説挿絵)
ジャンプ the REVOLUTION! 2006年11月1日増刊屋上探偵(オクタン)
ジャンプSQ 2007年12月号 – 2008年8月号TISTA(全2巻)
ジャンプSQ 2010年6月号 – 2012年2月号月華美刃(全5巻)
JUMP J BOOKS公式サイト 2014年2月20日流浪刑のクロニコ(原作小説の第一巻内の一編をフルカラー漫画化)
ジャンプSQ 2014年7月号煉獄のアーシェ
ジャンプSQ.CROWN 2017年Spring石に薄紅、鉄に星
ジャンプSQ 2018年3月号I SPY
ジャンプ+ 2019年3月25日 – 連載中SPY×FAMILY

漫画家歴は22年と長いのですが、空白期間も多いことにお気づきでしょうか。

「第5回ストーリーキング漫画部門準キング受賞」という肩書もあり、デビュー作で注目した人も多くいたとは思いますが、

3作目の『WITCH CRAZE』から4作目『PMG-0』まで3年の空白。

その2年後に小説『屋上探偵(オクタン)』の挿絵、その漫画版読み切りを増刊号掲載を経てさらに2年後初の連載『TISTA』へと活動はされていますが、漫画しか追わない&増刊号は読まない読者も多いことを考えると、4年の空白と大衆にとらえられているかもしれません。

初連載『TISTA』終了後2年の空白。

『月下美刃』連載終了後また2年の空白。

その後ネット上で1作(これも大衆にはノーカンかも…)、ジャンプSQで1作あげた後3年の空白。

20年の間に5回、通算すると(大衆的には)14年も空白期間があるのです!

空白期間の多さが作者死亡説のきっかけなのでは?

このように、遠藤達哉先生は『経歴の長さの割に、大衆の目に触れる期間が細切れで短い』という特徴があります。

私が推測するに、これが「作者死亡説」のきっかけになったのではないでしょうか。

デビュー当時から画力があり、小説の挿絵や小説のフルカラー漫画化など手広くお仕事をしていたことを考えれば、本誌掲載ONLYの漫画家さんたちに比べれば様々な人の目に触れてきたことにはなります。

しかし、これら11作品のどれかに興味をもって「この作者さんを追いかけてみようかな」と思ったとしても、度重なる空白期間の内に脱落してしまった読者も多かったのではないでしょうか。

そして「あんなにセンスがあるのに連載が短いのは、何か本人に事情があっての打ち切りなのでは」「あんなに画力がある人を何年も見かけないのはおかしい」等のファンの心配から

「もしかして生死にかかわる何かがあったのでは…」

という最悪の不安にかられて作者の安否を確かめようと検索した人もいたのではないでしょうか。

それが、『SPY×FAMILY』の爆発的な大ヒットに

「え!?遠藤達哉先生って死亡説があったんじゃないの!?」

という過去作ファンの声が現在のファンに掘り起こされ

「え!?遠藤達哉先生ってなんで『死亡説があった』とか言われてるの!?」

と変な風に広がり、

「絶賛連載中」なのに「作者死亡説」が出るという奇妙な状態になったのではないでしょうか。

ちなみにこの度重なる空白期間中、『青の祓魔師』の加藤和恵先生やアミュー先生、藤本タツキ先生、賀来ゆうじ先生と名だたる漫画家さんたちのアシスタントをしていたそうですよ!

遠藤達哉の過去作品について

遠藤達哉作品に興味が出たので、発刊されている『西部遊戯』『TISTA』『月下美刃』の無料公開分各数十ページと、一番最近の読み切り『煉獄のアーシェ』『石に薄紅、鉄に星』『I SPY』全ページを読んでみました!

西部遊戯

デビュー作でこれだけ描けるのはすごいですね!

画力、デザインセンス、キャラクター、設定の面白さ、全体的にレベルが高いと感じました。

遠藤達哉作品は女性主人公が多いのですが、デビュー作から一癖二癖ある女性主人公を魅力的に描く力はすでにあったのだな、と妙に納得です。

TISTA

地味…地味です。

地味で陰鬱。

決して悪い意味ではなく、ダーク路線が好きな方はむしろ「こういうのがいい!」となるのではないでしょうか。

普段は女学生をしながら、裏では暗殺者として働く女主人公が、絵描き志望の青年と出会い、苦悩していく作品のようですが、

ただ暗いだけではなく、寄せられるコメントは熱烈です。

月下美刃

竹取物語に着想を得たSFものですね。

月に暮らすお姫様が下剋上に巻き込まれて地球に逃げ延びて――― というお話。

無料で読めた部分では地球のちの字も出ていませんが、SFな月世界の設定が面白い。

優秀な親の元、親が大好きなのに空回りしてしまった思春期少女が親と国のピンチに歯を食いしばる流れが、王道とはいえ説得力があって引き込まれました。

煉獄のアーシェ

『SPY×FAMILY』ファンならみんながみんな最初にヒロインのビジュアルに突っ込むはず。

成長したアーニャじゃん!

あ、でもアーニャと正反対でクールというかドライというか…でも読んでいくと苦労したため人を遠ざける雰囲気を持つだけで、その表情に色がつくととてもかわいらしい少女です。

魔女裁判に着想を得たファンタジー作品なのですが、『魔女』というもののとらえ方というか設定が独特で面白かったです。

その魔女の能力設定が最後の最後に花開く瞬間は、思わず見とれてしまいました。

珍しく男性主人公に挑戦した作品ということで、遠藤達哉先生は主人公に苦労してあまり納得がいっていないようなことを仰っていましたが、私はこのひたすらお人好しな主人公好きです。

石に薄紅、鉄に星

個人的に一番好きです!!!

ファンタジーものではもはや手あかがつくほど使われ過ぎて最近では見なくなった『メデューサ』という怪物に「醜いほど呪いの力が強力」という設定を持たせ「では、醜さが和らげば呪いの力が弱まるのでは?」という発想に至るのは、もう天才なのでは!?

呪いの力が強すぎるため親も逃げ出してしまったメデューサの子を、あらゆる呪いや毒が効かない主人公が保護し、奮闘するお話です。

笑えないような事態をサラッとギャグで済ませてしまう思い切りの良さもすごいです。

ギャグとシリアスのバランスがよく、まとめ方もとてもきれいでした。

I SPY

現代日本で密かに活動するスパイと、そのスパイに恋した女子高生ストーカーのすれ違いラブコメディです。

女子高生ストーカーはマタギ(秋田の猟師)のおじいさんに育てられました。

もうこの説明二行だけで面白いです。

「I SPY」は幼児語で「みいつけた!」という意味らしく、この作品のユーモラスさをよく表現できたタイトルだと思います。

まとめ

きっかけは「遠藤達哉先生の作者死亡説の理由探し」でしたが―――

遠藤達哉先生はちょこちょこと空白期間は多かった漫画家ですが、その間にアシスタントや小説の挿絵などさまざまな仕事をこなして幅を広げ、着々と下積みを積んだうえで『SPY×FAMILY』へと実を結んだ、大変な努力家だということがわかりました。

2022年4月現在もばっちりご存命で、精力的に連載中ですよ!

今後のご活躍にますます期待しております!

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