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ゴールデンカムイ最終回!終わった後も話題に上がり続けるのはなぜ?

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ゴールデンカムイ』とは、ヤングジャンプで2014年8月21日~2022年4月28日まで連載された漫画です。

最終章に入ってからアプリ『ヤンジャン!』で最終回まで全話無料公開(最新話も!)という前代未聞の大盤振る舞いをし、反響があまりにも大きすぎたたため公開期間を延長したことでも話題になりました。

「この漫画がすごい!2016」で第二位、「マンガ大賞2016」で大賞を取ったことでも知られているゴールデンカムイですが、

和風闇鍋ウエスタン』という意味の分からない肩書に内容がつかめず、結局最終回を迎えるまで二の足を踏んでしまった人も多いのではないでしょうか。

今回は、『闇鍋』と称されるほど様々な要素が入り混じったカテゴリー分けのできない作品『ゴールデンカムイ』をご紹介します!

目次

ゴールデンカムイあらすじと魅力

ゴールデンカムイは、様々な魅力的なキャラクターが登場します。

ゴールデンカムイのあらすじ

舞台は、日露戦争後の北海道

戦争帰りの元軍人・杉元佐一が主人公です。

亡くなった親友の奥さんであり、自分の幼馴染でもある梅子の目の治療のために、一攫千金を求め、砂金の出る北海道の川に通っていましたが、思うように砂金が掘れずにいました。

ある日、顔なじみの砂金掘りが酔った勢いで「アイヌの埋蔵金が北海道のどこかにある」という話をしだします。

それだけならよくある与太話ですが、『網走刑務所を脱獄した囚人たちの身体に掘られた刺青が、埋蔵金のありかを示す暗号になっている』という、ただの与太話にしては妙に細かい設定。

しかもその後、酔いの冷めた本人に「しゃべりすぎた」と殺されかけた上、彼が刺青を持つ囚人本人であることを知り、杉元は「この話は本当だ」と確信します。

その後、ヒグマに襲われたところを偶然助けてくれたアイヌの少女アシリパと話す中で、アシリパの父親の死が埋蔵金と関連があることがわかり、杉元は「金塊を手に入れ、梅子の治療をすること」、アシリパは「父親の死の真実を知ること」を目的とし、手を組むことになります。

あらすじからは計り知れない魅力

おそらく、あらすじを読んでも未読の人は

「は、はぁ…(これがどうやったらあんな熱狂的支持を得る漫画になるんだ?)」

となるでしょうが、

既読の人はいつも思っているでしょう。

あらすじだけじゃ、金カムの魅力何っっっっっにも伝わらん!!!ヽ(`Д´)ノ

と。

確かに話の本筋は『暗号を解読し、金塊を得ること』なのですが、この漫画の魅力はそこに全く収まらないどころか、吹きこぼれた闇鍋で家が水没するくらいなんですよ!!

魅力的なキャラクターと、複雑化していく相関関係

信頼できる主役3人

  • アイヌという異文化やアシリパ達には礼儀正しく相手を尊重した立ち振る舞いをするのに、戦いになると恐ろしい鬼神のように鬼気迫る戦い方をする不死身の杉元佐一
  • 年齢に見合わず聡明で、精神年齢も高く、アイヌを大事に思いながら未来を見据える少女アシリパ
  • 逃げる技術だけは一級品。目先の欲に弱く刹那的な生き方をしているが、不思議と人に好かれる脱獄王・白石由竹

読んでいけばわかりますが、主人公3人がすでに魅力的で、不思議な安定、安心感があります。

エログロや裏切りなどきわどい作品が話題になりがちな昨今、

杉元がいる限りアシリパさんの人権が搾取されることはあり得ない

と、読んだ誰もが信じられるものがあり、物語が複雑化していってもそれがこの漫画への信頼感となり、読み続けることができた、という人も多いはず。

え? 白石?

…まぁ、白石は白石なので。

曲者ばかりの囚人たち

網走刑務所からの脱獄を指揮した囚人たちのリーダーは、函館戦争で死んだとされるあまりにも有名な新撰組副長・土方歳三です。

あまりにも人気の凄い新撰組の、しかも土方歳三を出すとなると、読者側の期待が大きすぎて難しい所もあるのですが、金カムの土方歳三は誰が見ても納得の『かっこいいカリスマ爺』です。

金カムの魅力の一つに『歴史ロマン』がありますが、土方歳三はその『歴史ロマン』部分の象徴と言ってもいいでしょう。

脱獄した囚人たちの中には、土方一味として残った人たちもいますが、金塊そっちのけで散らばっていった人たちもいます。

その散らばっていった人たちの中には常軌を逸した変態が紛れています。

たぶん『変態』と聞いて想像した50倍くらいはネジが外れています。

相手の優れた部位を『食べる』ことで自分もその優れた部位を得ることができる、という考えの天才外科医・家永カノ

北海道の動植物を調査する学者でありながら、興奮するとその調査対象と○○しようとする姉畑支遁(しとん)

等々、時にはギャグ交じりで、時にはホラーテイストで、常人には発想が及ばない様々な変態が出てきます。

色んな意味で怖い第七師団

金塊争奪戦には日本帝国陸軍の第七師団―――の中の一部隊、鶴見中尉率いる歩兵第27聯隊も絡んできます(作中では単に「第七師団」と呼ばれることが多いので、ここでもそれに倣います)。

この鶴見中尉が、猛毒のカリスマ性を持つ存在で、第七師団のほとんどが彼を盲目的に信奉する部下たちで編制されています。

鶴見中尉の人心掌握術は恐ろしいもので、「いいように扱われている」と自覚するところまでいった数人も、自覚しているのに中尉の言動に縛られ、翻弄されてしまうほど巧みで強力なものです。

そして彼の信奉者の中にも、紛れ込むのです。様々な変態が。

一番読者の度肝を抜いたのは、江渡貝 弥作(えどがい やさく)でしょう。

剥製師でありながら、人間の剥製にも手を出し、その剥製をつぎはぎしたグロテスクな衣装まで作っているぶっ飛びすぎな人物ですが、

鶴見中尉がその作品に理解を示し、そこまで歪んでしまった彼の心を見透かし、導いてくれたため、他の第七師団の追随を許さないほどの熱狂的な鶴見信者となりました。

主にこの三つの陣営が三つ巴となって金塊争奪戦を繰り広げていきますが、

話の流れで二つの陣営が手を汲んだり、また離れたり、一部の人間だけが脱退したりと、人間関係は複雑に変化していきます。

一人一人のキャラクターが立ちすぎている

他にもアイヌの人々や、ロシア編で出てくる人たち等、多くのキャラクターが出てきますが、それぞれが一人ひとりあまりにもクセが強すぎる。

普通の漫画を料理に見立てれば、主食があり、主菜があり、それを惹きたてる副菜があり…となりますが、

金カムの場合はその常識から外れ一人ひとりのキャラが立ちすぎ、クセが強すぎで、普通の作品であればバランスが崩れ崩壊してしまうのになぜか一つの作品として見事にまとまっているため『闇鍋』と称されたのです。

これがなぜまとまったのかと言えば…キャラクターが立っているからです。一人一人が、自分の足で、しっかりと。

常人には理解できない信条の持ち主が多々いますが、全員の共通点が「キャラが決してぶれない」、そしてその多くが「自分だけの心情を決して曲げない」ことです。

一人一人がここに至るまでの経験を経て、曲げられないものを支えにしっかり立っているので、作品がとっちらかることが無いのです。

日本の地方文化、アイヌ文化だけでなく、ロシア文化まで巻き込んだ描写

金カムの魅力として必ず語られるのは、アイヌ文化などの多文化の描写が素晴らしく綿密なことです。

特に、取材に協力してくれたアイヌに「可哀想なアイヌではなく、強いアイヌ」を描いてほしい、と望まれたことで、それまで創作作品によく描かれていた差別などに苦しむアイヌではなく「自然と生きるかっこいいアイヌ」像がそこにはあります。

また、囚人や軍人たちは当然のことながら、全国津々浦々から集まった生まれも育ちもバラバラのキャラクター達ですが、彼らの故郷の文化背景もよく調べられ、特に各地のソウルフード的な食物を印象的に使っています。

とにかく、取材が綿密過ぎる。連載作品でここまで細かく正確に描くのは、普通の神経をしていたらまず無理でしょう。

各文化の描写だけでなく、季節の移り変わりそれに伴う動植物の変化にも至極敏感。

正直、この作品で一番の変態は自然、文化、歴史、あらゆる面を最終回まで極力正確に描写し尽した作者自身ではないかと思っています。

大衆向けの要素

金カムの魅力は、正確過ぎる文化や自然の描写や、どぎつすぎる変態達ばかりではありません。

それだけだったなら、おそらく一部のマニア向けの作品となり、『大衆』の心はつかめなかったでしょう。

金カムには濃すぎる内容だけでなく、グルメ、ギャグ、冒険、歴史ロマン、サバイバル、恋愛等、大衆が気軽に喰いつけるカテゴリーまで種々様々盛り込まれているのです。

連載当初、特に話題に上がりやすかったのはアイヌグルメ関連の扱いでしょうか。

主人公3人が半ば野宿をしながら進んでいく場面が多いため、食事もその場で採取した獲物を調理したサバイバル食になるのですが、アシリパさんが手慣れているため自然とアイヌのサバイバル食となります。

調理の仕方も、食事に選ぶ獲物も、その捕まえ方さばき方もアイヌ独特で、日本人には目新しいものばかり。

特に『脳みそを生のままで食べる』『小動物の頭部を煮込んで食べる』等は最初、日本人の杉元たちを驚かせるのですが、決してそれを否定することはせず、しかし抵抗感は隠し切れず複雑な面持ちで口をつける様は、日本人なら誰でも共感できるギャグとして描かれています。

食事に感謝する言葉「ヒンナ、ヒンナ」と言いながら食卓を囲むさまは、この作品の象徴の一つと言ってもいいでしょう。

このように、コアなオタクもライトな大衆も、誰もがどこかに面白さを見出す要素がある

そして、それまでなじみのなかったカテゴリーの面白さにまで気づけてしまう。

金カムに触れることで、好奇心の方向性が一気に広がっていくのを感じることができるのもまた、魅力の一つです。

ゴールデンカムイの最終回とは?

そんなゴールデンカムイがどうやって話をまとめてゴールインできたのか?

最後はまさかの○○エンド

それはもちろん、初志貫徹です。『金塊争奪戦ラストスパート』!

最終章に入り、主役3人土方一味第七師団の三陣営が同時に暗号を読み解き、最終決戦へと入ります。

それまで死亡フラグなどみじんもたたなかったキャラクター達まで、最後に向け次々と命を散らしていく中、アシリパは『金塊の使い道』の答えにたどり着きます。

やはり最後の経過は読まなければ感じられないものが多いので、ここでは簡単にしか触れませんが、

よくぞここまでキレイに収めた」と納得のできる『大団円』であり、堂々の『白石エンド』であった、ということだけはお知らせしておきましょう。

そう。白石エンドです。

最後まで読めばわかります。白石が最後にヌルっといいところをもっていきます。さすが脱獄王!

しかしそれがまさにゴールデンカムイらしいというか、ここに至るまでの経緯を見て行けば、むしろこれが一番のハッピーエンドなのではないかと思えてくるから不思議なのです。

先に命を散らしていった仲間たちも、この白石エンドに最初は笑ったり悔しがったりしそうですが、でもやがて「いや、これでよかったんじゃないか」とみんな認めてしまうような、そんなエンディングです。

白石エンドの良さは、そこに込められた意味は、最初から最後まで読まなければわかりません。

だから是非、最後まで完走していただきたいと思います!

最終話の後も盛り上がり続ける考察合戦

ゴールデンカムイ最終回からもう一月近く経つのですが、ネット上ではいまだに「これはああいう意味だったのでは」「あの後このキャラはこうなったのではないか」などの考察が絶えず行われています。

何故かというと、最終回で触れられたそれぞれのその後が、一人ひとり「ものすごく想像と萌えを掻き立てる」描かれ方をしたからです。

杉元もアシリパさんも実在の人間ではないので、現実の世界とは違う世界線として読者に受け入れられてはいますが、

それ以外のキャラクターは実在の人物をモデルや参考にしているキャラクターも多いので、モデルや参考人物の後世を手掛かりに、金カムのキャラクターのその後を妄想する人も絶えません。

また、特に、たった一コマだけ描かれた『ある絵描きの遺した絵』の話が、これだけ個人名をあえて伏せて客観的に描かれたがゆえに、読み手の考察想像力が爆発してしまっているようなところがあります。

本当、最終回公開翌日からTwitterにこの絵にまつわる考察や感想や悲鳴や妄想や二次創作が次々となだれ込んできて驚きましたが、それも納得の一コマでした。

その一コマに限らず、すべてのキャラクターが、最終回までに経てきた経験を決して無駄にせずその後を歩んでいったのだろうことだけは確かに感じられて、

あれだけごった煮だった闇鍋をここまでキレイに大団円にまとめあげた手腕は、素晴らしかったとしか言いようがありません。

野田サトル先生、本当にお疲れさまでした!!

まとめ

未読の人にはさっぱりつかみどころのないであろうゴールデンカムイの魅力が、多少は伝わったでしょうか。

ゴールデンカムイはまだアニメ未消化話も多く残っていますし、実写化することも決定したので、今から乗っかっても十分楽しめる息の長いコンテンツです。

これをきっかけに興味を持ってくれる人が一人でも増えてくださると、一ファンとしてとてもうれしく思います。

ゴールデンカムイのアニメは、「U-NEXT」で見放題で動画を一気見視聴することが可能です。

是非、まとめて一気見してみてください!

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