悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみましたはどこで見れる？見逃しや動画配信サービスまとめ

いきなり婚約破棄から始まるのは驚きました。そこから、すぐに前世の記憶を取り戻し行動に移す主人公・アイリーンのタフさがこの作品の見所となっていますね。本来は優しい性格の持ち主なのに悪役令嬢としての振る舞いもきちんと取り入れているのが印象的です。魔王・クロードとのやり取りは見ていてニヤリとさせられます。破滅回避ではなくより良い環境を求めて最善を尽くするのがアイリーンの良さです。強引な所もありますが、ひたむきな所に多くの人が惹きつけられるのは納得します。婚約破棄したセドリック皇子とクロードの対比もうまいですね。ここまでの展開は完全にセドリックが悪役になっています。アイリーンを巡る人間模様は更に複雑になっていくようで、今後も面白い展開が見られそうです。

よくある異世界転生もので、本作品はゲームの世界に転生してしまった主人公が、破滅フラグを回避していくストーリーです。視聴を開始してまず「ああ、また異世界転生系か」と少し残念に感じました。設定も世界観もありふれていて、新鮮さや斬新さを感じられなかったです。見始めた時は、1話で視聴をやめようかなとすら感じました。しかしながら、最後まで見てみると意外や意外！おもしろい。
本作品に魔王と呼ばれる人物が登場するのですが、このキャラ設定が実にイイ！見た目は、ザ•魔王といった感じで、黒を基調とした邪悪な衣装とピクリとも笑わない切長の目。まさに冷酷そのものを思わせる風貌です。しかし、その実態はシャイボーイ！このギャップにとても魅力を感じました。
本作品の主人公アイリーンは、ある出来事から無理やり魔王城に押しかけてきます。それを初めは怪訝に感じていた魔王も、2話以降、天真爛漫な彼女に、少しずつ心を開いていきます。今後、この作品はツンデレ胸キュン異世界系なのかな？と感じていたのも束の間、3話の結末部分にごく僅か描かれた魔王の過去。ただのシャイボーイではないぞ！？と、先の展開がかなり気になる今日この頃です。初めは、期待値が低い作品でしたが、今では先の展開が楽しみです。

婚約破棄されて散々なアイリーンを黒い王子様のごとく優しくアプローチするクロードが素敵な感じです。それで清々しいほど王子のセドリックが悪いキャラといいますか、憎しみに任せて手段を択ばない行動に出る感じがいかにもな、役回りだなと思いましたね。そんな王道のお嬢様なジャンルの流れの中でも、ラスボスである魔王様クロードとのファンタジーな感じが印象的でした。最新話なんか最終回では、と思ってしまったのですが、なんだか一気に流れが変わって、新章がはじまったので驚きです。そんな想定外の展開回しがポイントだなと思いました。

個人的に、クロードさんが絶妙なタイミングで助けに入ってくれたシーンだけは評価せざるを得ません。ただし、それ以外は特筆すべきところは無いに等しいかと思われます。ぶっちゃけ、従来の悪役令嬢ものと違いはありませんし、ほぼほぼテンプレ通りにすら感じられるため、あえてこの作品にこだわったり期待したりして見る必要は全く無いと判断するに至りました。逆を言えば、テンプレに則った悪役令嬢ものが見たければ打って付けでしょう。また、クロードさんしかり、アイリーンも見た目だけならすこぶる良かったため、あくまでビジュアル面だけなら楽しめるかもしれません。

正直こういう設定の話は過去にもたくさんあったのでありきたりな感じなのかなとあまり期待せずに見始めたのですが、思ったよりもよかったです。主人公が案外したたかな人で悲壮感なく次へ次へと策を立てて行動していくのが見てみて好感が持てました。頭がよく精神力も強いだけに終わるのではなく、罪を着せられても罵られても言い訳すらせず耐えてしまう自己肯定感の低さも加えることでアイリーンの性格や思考に深みが出ると思いました。また、ただいい人悪い人に描くのではなく過去からその性格になったのだという描写がさらっと入ることで嫌いになりきれない演出がいいなと思いました。悪役の描き方が綺麗な悪役ではなく憎悪や憎しみなど負の表現をリアルに描いてあり、そのギャップに驚きました。しかし、今のところやはり予想のつく展開が多く、良くも悪くもこういうジャンル「らしい」話であると言わざるをえません。今後の展開に期待しています。

また悪役令嬢か！何人目だよ！
そんなツッコミは引き受けていないタイプのアニメでした。
悪役令嬢に転生するのはもういいとして、そして魔王が割とすんなり状況を受け入れているのももはやいいとして、一番気になったのはアイリーンがかなりあっさりてきぱきと周りに指示を出して製薬開発に邁進することです。
的確に人を動かすカリスマ性、そう簡単に手に入れられるものでもないでしょうに……と思ってしまいます。
ほかの悪役令嬢ものと比較してしまうと、主人公が悩んだり努力したりしながら前進する姿が少ないと感じました。
やはり悪役令嬢転生ものとか魔王が出てくる世界観、またはキャラクターの設定だけを羅列するのではなくて、それらがあったうえで、キャラたちがどうやって困難を乗り越えるかを一番見たいのです。